ぽきのまったり映画ブログ

このブログは、映画が好きな大学生のブログです。学生の時期に観たらどう思うのか。という気持ちで読んでいただけたら幸いです。

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『ボクたちはみんな大人になれなかった』感想 | 【ネタバレなし】エモい。エモすぎる。【オススメ】

今回のブログは、発売後すぐに重版がかかった人気の本をご紹介です。久しぶりにここまで感情を揺さぶられる作品と出会いました。

 

目次

 

 

ボクたちはみんな大人になれなかった

 

評価 4.5 / 5 

 

この本と出会ったきっかけ

『あのころの恋人より、好きな人に会えましたか?』

という帯のキャッチコピーと、どこか儚い表紙に惹かれ、何も知らずにこの本を買ってしまいました。まさか、買った時にはここまで心に残る小説だと思っていなかったです。

そしてこの本は、僕だけでなく多くの著名人からも絶賛されています。

 

男心ってやつが、ちょっと分かってしまった。こんな恋なら、一生忘れられなくてもいいからしてみたい。/ 吉岡里帆さん

謝りたい人と会いたい人の顔が浮かんだ。/ 堀江貴文さん

事件も犯罪も起きなければ、アウトローも拳銃も登場しない。だがこれは確実に新時代のハードボイルド小説だ!!/ 大根仁さん

 

 などなど、他にもたくさんの絶賛コメントが表紙の帯に書かれています。本屋に寄った時に、是非、見てください。

 

 

ストーリー

ある朝の満員電車。昔フラれた大好きだった彼女に、間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまったボク。

43歳独身の、混沌とした1日が始まった――。“オトナ泣き”続出、連載中からアクセス殺到の異色ラブストーリー。

 引用:燃え殻 『ボクたちはみんな大人になれなかった』 | 新潮社

 

 

著者 燃え殻 さん

燃え殻さんは、東京都内でテレビ美術制作会社の企画と人事を担当している会社員です。新規事業部の立ち上げの際に、日報がわりに始めたTwitterで、ありふれた風景の抒情的なつぶやきが人気となり、フォロワー数21万人を超えています。

 

ウェブマガジンの『cakes』で連載した小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」が、糸井重里さんや堀江貴文さんらが絶賛され話題となり、同作が単行本になりました。

 

 

感想 (ネタバレなし) 

 

別れは悲しいだけじゃない。

この本のストーリーを一言で説明すると、人生で経験する、いろいろな別れを描いた物語です。

 

だけど、決して悲しいストーリーではなく、読み終わった後もなぜか爽快感を感じました。僕は感受性が豊かではないので、別れに関しては悲しいイメージだったりマイナスなイメージしかなかったんですが、「別れは悲しいだけじゃない、もっと綺麗なものなんだ。」と、思いました。

 

正直にいうと、ボクはこの世代を生きた人間ではないので、描かれている背景描写や作中に出てくる当時の歌手などはこれっぽっちも知らないです。

 

それなのに、この物語を読んでるとなぜか懐かしさを感じます。エモいとは、まさにこの小説をいうんでしょう。

 

『ダサいことをあんなに嫌った彼女のフェイスブックに投稿された夫婦写真が、ダサかった。ダサくても大丈夫な日常は、ボクにはとても頑丈な幸せに映って眩しかった。』この文章のがとても大好きです。僕はとてもこの感覚に共感することがあるからです。

 

夫婦写真の何気無い幸せを、はっきりダサいと表現するなんて、今時珍しいですよね。でも、その清々しさが僕が大好きです。

 

 

僕が一番好きな短編

一番心にグッときた物語は、教科書を直してくれたお姉さんにお礼ができないまま会えなくなった話です。

 

僕はこの短編に、すごく『 死 』を連想させられました。人が死ぬ時は、きっとお礼が言えなくて一生後悔するんだと思います。

 

リアルの追求

この本は何もかもがリアルです。ストーリーも、人物の行動も、心理描写も、誰もが感じたことがあるような繊細な思いを、とても上手く描いていました。

 

SNSのFacebookからストーリーが始まりますが、新しい切り口なのに全く違和感を感じません。それどころか今ではSNSが普及しているので、より自然にストーリーに入り込めました。

また、章も短編になっているので、無理にまとまっていないのもリアルさを演出しています。

 

 

 

以上で、 『ボクたちはみんな大人になれなかった』のレビューを終わります。賛否両論がある作品ですが、僕にはこのリアルさとエモさがたまりません!