『イースターラビットのキャンディ工場』感想|もう一つのラスト

評価
2.8 / 5

 

目次

 

STORY

チリにあるイースター島の地下には、ウサギとひよこが運営する巨大なキャンディ工場があった。その工場の長であるイースターラビットの王子であるE.B.は、大人になったらその工場を引き継ぐはずだった。

しかし、大人になったE.B.はドラムにしか興味がない。ついには、イースター島から家出してしまう。E.B.はそこで、家から追い出されたニートのフレッドと出会う。

 

レビュー

日本にはイースターの文化がないので、この作品に出てくるイースターというものに馴染みがありません。クリスマスならよかったんですけど。

実際この映画でもイースターの文化がない国(中国)の話も登場していました。これから受け入れてもらうという感じで発言していたんですけど、日本にもいつかイースターの文化がくるんですかねぇ。

 

もう一つのラスト

この映画、ハッピーエンドに終わっていると思いきや、実はE.B.にとってはバッドエンドになっているんですよ。フレッドは、自分にとってやり甲斐のある仕事を見つけることができました。でも、E.B.はドラマーの道を諦めます。

もともとこの作品は、「イースターラビットを引き継ぎたくない、ドラマーになりたい!」というE.B.の決意が発端でストーリーが繰り広げられます。自分の夢を後少しで掴めそうだったのに、彼は友達のためにその夢を諦めることになります。

バッドエンドというと語弊があるかもしれませんが、E.B.はドラマーの夢を捨て、妥協してイースターラビットになっています。これが、この映画のバックグラウンドにあった悲しいストーリーです。

 

この作品に込められた「メッセージ」

この作品が総じて言いたいことは、「既成概念にとらわれるな!」というメッセージではないでしょうか。

  • ウサギであるE.B.がドラマーを目指す。
  • 人間であるフレッドがイースターラビットを目指す。

本来はありえないことですが、この作品ではメインキャラクター二人がその枠組みを壊すために頑張ります。すごく良いメッセージだとは思うんです。

でも、叶えるまでの過程があまりにも簡単すぎます。既存のルールにとらわれない考え方に批判はつきものです。周りからは冷たい目で見られ、先駆者がいないのでとても苦労するはずでしょう。

なのに、この作品はそういう苦労を全く描いていません。それでは、せっかくのメッセージも台無しですよ。まあ、子供向けの作品なので仕方ないとは思いますけど。

 

オチがつまらなさすぎる問題

なんでしょう。この締まらないオチ。カルロスが反乱を起こしたことまではいいんですけど、問題は最後のシーンです。

ダンスが大好きなフィルをうまく使い、E.B.が得意のドラムで彼を踊らせます。指揮官をしていたフィルに釣られて、下っ端のひよこたちはその指示通りに動いてしまいます。

そのせいで卵型飛行機に乗っていたカルロスが落ち、一件落着という感じなんですけど、見てるこっちは唖然としてしまいますよ。

一人暮らしの部屋の中で「はあ?」と、声が漏れてしまいました。確かにうまくまとまっていましたけど、あのオチが面白かったかと問われたら素直に「いいえ」と言いますね。

 

最後に

やはり子供にしか面白さを感じられない作品でした。ディズニー作品やジブリ作品などは、大人になって見てもすごく楽しめます。そんな作品を期待して子供向けな映画もみるんですけど、あまり当たりには出会えませんね。

 

これからも大人も楽しめそうな子供向け作品を探していきます!